葛根湯の効果とは?おすすめの日本産葛根湯商品を紹介

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目次

葛根湯とは

葛根湯は風邪の初期症状に効果を発揮する漢方薬で、古代中国の医学書『傷寒論』に記された処方のひとつです。日本や台湾でも広く用いられており、現在は市販薬としても多く流通しています。
主な症状としては、「寒気がして発熱があるが汗は出ていない」「肩や首がこっている」「頭痛や筋肉痛がある」といった、風邪のひき始めに使われます。体を温めて発汗を促し、体表にとどまる“風寒の邪気”を追い出すことで症状を改善します。
葛根湯は7種の生薬(葛根・麻黄・桂枝・芍薬・甘草・生姜・大棗)で構成され、それぞれが発汗、血行促進、筋肉の緊張緩和、胃腸の調整などの働きを担います。特に葛根は、首筋や肩のこわばりを和らげる作用が強く、肩こりや緊張型頭痛にも効果が期待されます。
ただし、発汗がすでにある場合や、体力の弱い人(虚証)には不向きなため注意が必要です。また、麻黄の交感神経刺激作用により、高血圧や不眠傾向のある人には慎重な服用が求められます。

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葛根湯に含まれる7つの生薬

生薬名 主な効果・役割
葛根 筋肉のこわばりをほぐし、血行促進・発汗を助ける。肩こり・首の痛みに特に有効。
麻黄 発汗を強く促し、寒気や発熱を緩和。気管支を広げて咳にも効果あり。交感神経を刺激するため注意も必要。
桂枝 体を温め血行を良くする。冷えからくる痛みや悪寒を和らげる。
芍薬 筋肉の緊張を緩め、鎮痛・鎮静作用。胃腸の調子を整える働きも。
甘草 他の生薬のバランスをとる「調和役」。抗炎症・鎮痛・咳止め効果あり。副作用(むくみ)に注意。
生姜 胃腸を温めて消化を助ける。発汗を促し、冷えを改善。風邪や吐き気にも有効。
大棗 胃腸の働きを整え、体力を補う。精神安定・免疫調整にも役立つ。

葛根湯の効果

不眠

葛根湯は本来、風邪の初期症状や肩こりに使われる漢方薬ですが、体質や症状によっては不眠に効果を感じる場合もあります。特に、肩や首のこわばり、冷え、軽い頭痛などが原因で眠れないタイプには有効とされています。生薬の芍薬や甘草には筋肉の緊張を緩める作用があり、リラックスを促進することで間接的に睡眠を助けることがあります。ただし、麻黄が交感神経を刺激するため、神経が過敏な人や夜間の服用では逆に眠れなくなるケースもあるため注意が必要です。不眠の根本改善を目指す場合は、体質に合った不眠専用の漢方を検討するのが適切です。

不眠に効果的な漢方(肩や首のこわばり、冷え、軽い頭痛などが原因の場合)

【第2類医薬品】葛根湯エキス顆粒満量 3.0gx12包

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眼の不調

葛根湯は直接「眼病」を治療する漢方ではありませんが、眼の不快感に間接的な効果を発揮することがあります。特に、風邪の初期や首・肩のこりからくる「目の疲れ」「眼圧感」「目の重だるさ」などに対し、血行を促進して筋肉の緊張を和らげることで改善が期待されます。生薬の葛根や芍薬には、肩や頸部の緊張をほぐす作用があり、これが眼精疲労の原因となる筋緊張性の循環不良を緩和します。ただし、ドライアイや結膜炎のような眼そのものの炎症や疾患には直接的な効果は乏しく、目的に応じた処方が必要です。目の疲れが肩こり・冷えと連動している場合には、葛根湯の選択が理にかなっています。

眼の不調に効果的なおすすめの漢方(眼の不調が肩こり・冷えと連動している場合)

【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A 48包

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喉の痛み

葛根湯は、風邪の初期症状に使われる漢方薬であり、喉の痛みにも一定の効果を発揮します。特に「寒気を伴う風邪のひき始め」で、のどに違和感や軽い痛みを感じる段階に適しています。生薬の麻黄と桂枝が体を温め発汗を促し、炎症の原因となる風寒邪を追い出します。また、甘草には抗炎症・鎮痛作用があり、のどの粘膜を保護して痛みをやわらげる働きもあります。ただし、すでに炎症が強く、のどが腫れて赤くなっているような「熱性ののど痛み」には適さず、銀翹散や桔梗湯など他の処方がより効果的です。葛根湯は、寒気とともに現れる軽度ののどの違和感にこそ真価を発揮します。

喉の痛みに効果的なおすすめの漢方

【第2類医薬品】 カコナール葛根湯顆粒<満量処方> 12包

【【第2類医薬品】 カコナール葛根湯顆粒<満量処方> 12包

葛根湯は、風邪の初期に使われる漢方薬で、咳にも一定の効果があります。特に「寒気・無汗・軽い咳」を伴う風邪の初期段階に適しており、生薬の麻黄が気管支を拡張し、痰を出しやすくする作用を持ちます。また、甘草には鎮咳・去痰・抗炎症効果があり、咳の頻度を抑えながらのどの粘膜を保護します。ただし、すでに炎症が進んで熱を持った咳や、黄色い痰が出るような症状には不向きで、清熱タイプの処方(例:麻杏甘石湯など)がより効果的です。葛根湯は、寒さによって引き起こされる乾いた咳に対して、身体を温めながら症状の悪化を防ぐ点で有用です。

咳に効果的なおすすめの漢方

【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A 16包

【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A 16包

葛根湯の使用を控えた方がいい方

葛根湯は、風邪の初期症状や肩こり、寒気などに効果的な漢方薬として広く使われていますが、すべての人に適しているわけではありません。誤った使い方をすると、かえって体調を悪化させることがあります。以下に注意点をまとめます。

1. 発汗している・体力が弱い人(虚証)

葛根湯は「寒気があり、発汗していない風邪の初期」に適した処方です。すでに汗をかいている場合や、体力が弱い人(虚弱体質)に使うと、過度な発汗を招き体力を消耗する恐れがあります。

2. 高血圧・心疾患・不眠傾向のある人

麻黄には交感神経を刺激し、血圧や心拍数を上昇させる作用があります。そのため、高血圧、心疾患、不眠傾向がある人には慎重な使用が求められます。

3. 妊娠中・授乳中の方

妊婦や授乳中の方は、子宮収縮や胎児への影響の可能性があるため、医師の指導なく服用するのは避けましょう。

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